「殿、敵方が猿飛を雇ったといううわさが。速やかにこの城を離れるのがよろしいかと」
「待て待て、そのうわさはどこから得た?おかしいではないか、なぜ忍びのうわさが流れるのだ。それが本当だとしても秘密が漏れる忍者など無能だ。それに猿飛屁助など伝説にすぎぬ。屁で飛ぶ忍者は子ども向けのおとぎ話よ」
「さすがは殿。では城の図面もさぞ無事で。」
「なぜ図面の存在を知っている。どこで知った」
「どこで?殿の寝室の隠し扉で見つけたんですよ」
「貴様、何者だ」
「殿の首は向こうの大将がとりたいそうなので、図面だけいただくことにしますよ。」
「貴様、忍者か」
「さらば」
逃げる忍者。追う殿様。
「ばかめ。その塀の向こうは断崖絶壁よ。ここで終わりだ、忍者め」
そのとき忍者は風をおこし、夜の空の闇に消えていった。
「まさか、あいつが猿飛屁助。実在したのか」
翌日、城の弱点を攻め込まれてこの城は落ちた。
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忍者といえば猿飛佐助でしょう。
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