シャイ

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 ある夜、路上で弾き語りをいていたら裸の人がずっと俺の歌を聞いていた。何時間もずっと俺の歌を聞いていた。ほかに客もいなかったので俺もその人を意識して唄っていた。だれもいなかったら、早々に引き上げようと思っていた。聞いてくれる人がいたのがうれしかったのかもしれない。俺はだんだん熱くなり、唄いに唄った。今までにないくらい熱く唄った。これが自分の音楽人生の産声だと、俺はここで始まるんだと、俺はここにいるんだと叫ぶように唄った。聞いてくれる人がいなかったらここまで熱くなっていなかったかもしれない。

 俺の体力が底をつき始めたころ、俺の歌を聴いていた裸の人は静かに近づいてきて帽子に小銭を投げてくれた。俺の魂の叫びのリアクションとしては少々寂しさはあったが、俺はやりきったことに充実していた。そして、その人の去り際、その背中で、いやその尻で、屁で”GOOD”を伝えて去っていった。

 シャイなんだな。シャイはシャイなりに伝え方がある。俺は俺なりの歌を歌おうと思った。

・・・・「屁り上がり」
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屁で伝えるメッセージ(屁ッセージ)
・屁文
・男は黙って屁で語る
・屁組曲

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クリックで伝わるあなたの”GOOD”

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ガキの使いでは屁1発で寿司一つ食べれる企画がありました。





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