屁そうじ

 今年は暖冬だとか言うけれど、やっぱり裸で外に出られるほどじゃない。そんなくだらないこと考えながらいつものランニングコースの神社にはいった。もう世間は仕事納めの日だ。朝から神社でも大掃除をしているのだろう。ほうきを持った人が多く見える。しかし、掃除といっても落ち葉の量も尋常ではない、掃除も簡単にはいかないだろう。今日一日で終わらないのかもしれない。
　
　神社の中のランニングコースも鳥居が見えるところまでにきたところで。竜巻？いや、そんな規模の大きなものではない。風が渦をまいて落ち葉を集めているようだ。危険はなさそうなのでランニングを続けて近づいていくと、何が起きているのかわかった。

　屁で空気の流れを作り、落ち葉を集めていたのだ。なるほど、これなら掃除もだいぶはかどるはずだ。まさに発想の転換。世の中面白いことを考える人もいるもんだと感心した。

　彼には風邪には気をつけて欲しいと思った今日の早朝ランニングだった。




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