屁圧通勤

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空を飛べるほどの屁圧力を手に入れたとき、サラリーマンなら通勤に使いたいと一番に思うのではないでしょうか。ラッシュの電車や車の渋滞から開放され、コーヒー片手に音楽を聴きながら下界を見下ろしながらの通勤はさぞかし気持ちよさそうなものです。

 しかし、屁圧で通勤しておきながら定期代を受け取ったり、遅刻したりなんかしてしまうと「これだから屁コキ野郎は信用できねえ」といわれてしまいかねません。さらに上空は風が強いので片手に持ったコーヒーがこぼれてしまい、下にいた人がヤケドしてしまったりしたら、屁圧飛行そのものが自由にできなくなる決まりができてしまいそうです。

 悲しいことではありますが、新しいことを始めた人のちょっとしたミスが大罪のように責め立てられることが世の中には少なからず起きてしまいます。新しい時代を待ち望むなら、新しいことをする人たちのことは応援するくらいのことはしたいものです。

 ただ、屁圧通勤でも普通の通勤でも、裸で会社へ行くとパトカーで署まで移動することになるでしょう。

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